シロアリに関するお客様からの質問をまとめましたので、
ぜひ参考にしてみてください。
また、不明な点がありましたらお気軽にお問合せください。

シロアリについて

黒いハネがついた虫がいますがシロアリでしょうか?
くろありもシロアリも黒い羽アリが存在します。見分け方は比較図をご参照ください。
四国地区では4月中旬から5月下旬にかけて黒い羽アリのヤマトシロアリが一斉に飛び立ちます。
柱の隙間から白い幼虫のような虫がみえました。シロアリでしょうか?
柱に穴が開いているようであれば、何らかの木材害虫が棲息していると思われます。
白い虫を確認されたのであればシロアリの可能性が高いですのでご相談ください。
羽アリを発見して、市販の殺虫剤で処理しました。その後発見されないのですが、もういなくなったのでしょうか?
市販されている殺虫剤は虫が嫌がる成分が入っているものがほとんどです。一時的に出現は抑えられますが他の場所に拡散してしまう恐れがありますので注意が必要です。シロアリは社会性昆虫と云われ、部分的に発生するものではなく女王を中心とした巣(コロニー)を生成しています。
5月上旬頃、夕方帰宅したら羽だけが大量に落ちていましたが、虫は発見できませんでした?どこに行ったのでしょうか?
4月から5月に出現するヤマトシロアリは昼間発生して、ただちに羽を切り落とし羽だけを残してどこかへ消えてしまいます。近くにシロアリの巣(コロニー)がある可能性が高いので早急に診断が必要です。
6月下旬頃、夜中電灯の周りを茶色い羽の付いた虫が飛び回っていました。2,3日で収まりましたが何だったのでしょうか?
甚大な被害を及ぼすイエシロアリは6月から7月の夕方から夜にかけて電灯に集まる習性があります。近くにイエシロアリの巣(コロニー)がある可能性が高いので注意が必要です。出現した羽アリはいずれ巣(コロニー)を生成する王アリと女王アリになりますので点検及び予防処理をお勧めいたします。
庭の切り株がボロボロになっています。シロアリに食べられているようですが大丈夫でしょうか?
シロアリの本来の役目は自然界の中で朽木や倒木などを分解して自然に帰す分解者という役目を持っています。森林の中をはじめ街中にも多数のシロアリなどの分解者が存在しており、庭に切り株などが残っていれば当然シロアリなどが発生して分解しようとするのが自然現象となります。木材を使用している家屋もシロアリにとっては餌場の一つとなりますので大切な家屋を守るためには予防処理が必要となります。
小さな穴から、きな粉のような粉が噴き出ています。何でしょうか?
木材害虫には大量な集団を生成するシロアリのほか、キクイムシなども存在いたします。キクイムシやシバンムシなどはカブトムシと同様に木材の中に卵を産み付け幼虫が木材を食し成虫になったら出ていくといった生体となっています。きな粉のような物体が出てきているといった現象は壁材の中にキクイムシの幼虫が棲息している可能性があります。
シロアリの見分け方を教えて下さい。
シロアリは名前や形、大きさ、生活様式など、アリに似ていますが、アリの仲間ではありません。シロアリとアリは次の点で簡単に見分けることができます。
シロアリ 黒アリ
触覚 真珠ネックレスのような数珠状 「く」の字状
前後ともほぼ同じ形・大きさ 前翅が後翅より大きい
寸胴 胴がくびれている
シロアリに種類はありますか。
日本にはヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ分布しています。
ヤマトシロアリについて教えて下さい。
ヤマトシロアリは北海道北部を除くほとんどの日本全土に分布しています。特別に加工した塊状の巣はつくらず、加害箇所が巣を兼ねており、適当な生活場所と餌を求めて集団で移動する習性があります。特に乾燥に弱いので、常に湿った木材や土中で生活しており建物では土台や床束・大引・根太など主に建物下部を加害します。本種の被害は腐食と同時に起こることが多く、食痕は多湿で汚いです。
特徴:頭部がほぼ円筒形で体長のほぼ1/2の長さで頭に触れても乳白色の液は出しません。4~5月(ただし沖縄は2月、東北・北海道は6月)の昼間に群飛します。
イエシロアリについて教えて下さい。
イエシロアリは神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域と南西諸島、小笠原諸島に分布しており、北限は最近千葉県木更津市と館山市でも発見されています。建物や地中に塊状の大きな巣を作り、普通数十万匹、大きいものでは百万匹にも達します。したがって、加害速度も速く、被害は激烈です。建物の乾燥した木材でも水を運んできて湿しながら加害していきますので被害は建物全体に及びます。食痕は乾燥しており、きれいです。
特徴:頭部は卵形で体長の約1/3の長さで、触れると頭部先端から乳白色の液(防御物質)を出します。6~7月の夜に群飛して電灯に飛来します。
アメリカカンザイシロアリについて教えて下さい。
アメリカカンザイシロアリは、1976年に東京都江戸川区で発見されて以来、現在までに10数ヶ所で見つかっております。平成18年に愛媛県松山市で発見され四国で初めて確認されました。その後平成19年に高知で発見され、翌年平成20年に松山市でも再発見され現在では四国4県すべてで棲息が確認されています。
今後木材や荷物などとともに運ばれ、更に生息圏を拡め、被害が拡大する恐れがありますので十分注意する必要があります。特別に加工した巣や蟻道をつくることなく、乾燥した木材中に坑道をつくって小集団で生活しています。生活には特別水を必要とせず、建物の乾材やピアノ・ステレオ・たんす・鏡台・机などの家具類を食害します。被害材の食害 孔から乾いた砂粒状の糞を排出するのが特徴です。
特徴:頭部はほぼ円筒形でヤマトシロアリに似ていますが体長が2倍ほどあり頭部が体長の約1/3の長さです。触角の基部から3番目の間接が他節より長大なのが特徴です。乳白色の液は出しません。6~9月の昼間に少数ずつ何回も群飛します。

施工(工事)について

点検をすれば施工は必ずしなければいけないのでしょうか?
調査見積りをして、被害があるようであれば駆除処理の方法や現在被害が無いようであれば今後の為の予防処理のお見積りをご提案させていただきます。施工のご判断はお客様に委ねますので決して無理強いは致しません。
床下は乾燥していますが、シロアリは発生しますか?
シロアリも昆虫ですので必ず水は必要です。しかしいくら床下が乾燥しているからと言ってシロアリが発生しない訳ではありません、また逆も言えることで床下が湿気ているからと言ってシロアリは発生しているとも限りません。人間と同様で定期的な診断と予防処理が大切です。
築20年以上経過してシロアリ防除をしていないのですが大丈夫でしょうか?
ほとんどの家屋には新築の際に予防処理を行っていますが、薬剤の効果は5年で無くなってしまいます。シロアリの被害に気付いた際は広範囲に広がっている場合もありますので。定期的な点検や予防処理が大切です。
以前豪雨で床下に浸水しました。大丈夫でしょうか?
床下が浸水したからと言ってすぐにシロアリの被害に遭うとは限りません。しかし浸水によってシロアリの予防剤も流れ出して予防効果が無くなっている可能性がありますので処理をお勧めいたします。
突然訪問してきた業者が床下点検をしたら「直ぐに施工しないと家が倒壊する」と言われました。本当でしょうか?
いまだに悪質な訪問業者が横行しています。「今すぐ」を催促する業者は何らかの都合があると疑ってもよいでしょう。大切なお家の事ですので、信頼のおけるしっかりとした業者に調査見積りを依頼することをお勧めいたします。

作業について

作業者は何人で行いますか?
弊社では薬剤処理の場合は2名一組、ベイト工法の場合は3,4名で作業いたします。施工面積や被害が甚大な場合は作業員が増える可能性があります。
使用する薬剤はどのような物でしょうか?ヒ素など使用していますか?
弊社が使用する薬剤はお客様や環境、それと現場作業員の安全を考慮し(公社)しろあり対策協会認定の中でも更に安全性の高い薬剤を選別して使用しております。よくある質問で「ヒ素」など毒物は勿論のこと危険物も使用致しておりません。また一部で問題視されている「ネオニコチノイド系」の薬剤も使用致しておりませんのでご安心ください。
室内犬を飼育しているのですが影響はありませんか?
人間をはじめ哺乳類に対して安全な薬剤となっております。ただし室内犬や猫は施工中に床下に侵入してしまうといけないので施工中は隔離をお願いする場合があります。
※安全データーシート(SDS)
https://www.nichino.co.jp/products/query/db/sds/20180911043631710.pdf
施工前に準備しておくことはありますか?
必要事項などは事前にご案内させていただきます。
シロアリ駆除をしたらゴキブリもいなくなると聞きましたが?
過去の施工いただきましたお客様からお話を頂くことがあります。生態分類からシロアリはゴキブリ目ですので多少の効果はあります。また、過去に使用されていた有機塩素系殺虫剤では残留効果も高く長年効果があったようですが、現在は人体や環境への影響が大きいとされ使用禁止となっております。